今日の一番のニュースは、ドル為替相場が3円以上円高が進んで一時101円台に突入したこと。(この記事を書いている現在は1ドル102円33銭)
1ヶ月前が111円台だったのを考えると10円近くの下落という、久しぶりの大きな為替変動が起きています。
「最近の急速な円高で、一体我々の生活はどう影響出るの?」と疑問を持つ方へ、今回は解説してゆきたいと思います。
- はじめに:これだけの円高が進行したからくり
- (1)円高の影響・・インバウンド需要ダウン→観光・小売関連の仕事がさらに悪化
- (2)円高の影響・・服や雑貨など、安くものが買えるようなる!
- (3)円高の影響・・日本の景気悪化して、長期的に給料が下がる可能性あり
- これだけの急激な円高の動きで、我々がいい影響をつくるには?
- 最後に
はじめに:これだけの円高が進行したからくり
そもそも、円高がこれだけ進んだ経緯について簡単に解説すると
↓
アメリカ経済活動停止による景気悪化を懸念して、NYダウが急下落
↓
投資家たちがドル為替暴落のリスク回避のために日本円をたくさん購入
↓
円の価値が上がり円高へ
というからくりです。
もちろん、新型コロナウイルス発端の国、中国の経済活動一時停止による、世界景気への影響もあったりしますが、一番為替の影響が出るのは、世界経済を牽引するアメリカ経済の動きです。
ここ10年間で一番よくある円高の動きのパターンは、大抵これでした。
アメリカ経済の景気悪化の懸念(=NYダウ平均が下がる)
↓
投資家(投資会社)がドル売り、円買いに走る
↓
円高になる
特にポイントは、投資家(投資会社)の動きです。
投資家(投資会社)は、基本的に為替リスクバランスを取るため、「ユーロ」「米ドル」「日本円」の3種類の通貨をバランス良く持っています。ところが米ドルの価値が下がるリスクが出ると、安定性のある「日本円」を買う傾向にあるのです。
日本経済は景気良くないのにそんなに信頼性あるのかな?って思いますが、日本政府は国債で借金まみれのやばい国家なんですが、日本にはそれをカバーするくらい莫大な個人資産がまだまだあるので、未だに「日本円は安定のある通貨」なんです。
(国の借金が1100兆円ですが、個人金融資産だけでも1800兆円あります)
だから、アメリカ経済の影響でいつも日本はとばっちりを食ってしまうんですよね。
それでは本題に入って、円高による我々の生活の影響について書きたいと思います。
(1)円高の影響・・インバウンド需要ダウン→観光・小売関連の仕事がさらに悪化
まず円高が進むと、わかりやすいところで日本の全て価格が高くなるため、外国人観光客にとってはあまりうれしくないニュースです。
今回の円高で、外国人にとっては日本の物価は約10%高くなる計算ですので
外国人観光客の買い物が減る
↓
インバウンド需要がダウン
↓
観光・小売関連の仕事が困る
という状況が予想されます。
特に新型コロナウイルスの影響で、外国人観光客が激減してただでさえ困っている観光・小売関連の会社とっては、まさにダブルパンチ。
せっかくの東京オリンピック開催時にこの円高が続くと、外国人観光客がお金を落としてくれるお金が減るため、期待していたオリンピック景気も勢いが弱まりそうです。
特に観光・小売関連の働く人たちにとっては、新型コロナウイルスの影響もあって、
中小企業は会社倒産リスクが高まってきますし、そうでなくても大幅な売り上げ減で、我々会社員の給料にも影響が出てくる可能性が考えられます。
(2)円高の影響・・服や雑貨など、安くものが買えるようなる!
円高が続くと輸入品が安くなるため、物価が安くなることが期待できます。
国内生産が多い食料品の価格ダウンの影響は比較的小さいですが、衣料品や雑貨、家電製品などの輸入品は、円高の影響で仕入れ値が安くなりますので、値段が下がる可能性も大きいです。
特に今は格安勝負の日本消費市場ですので、価格ダウンする小売業は絶対に出てきますので、いくらか期待できるでしょう。
円高が続けば、早いところだと2〜3ヶ月後から徐々に安くなってくると思います。
(3)円高の影響・・日本の景気悪化して、長期的に給料が下がる可能性あり
今の日本経済は、金融緩和で円安を長く維持することで、景気を下支えしていました。
円安の恩恵はこういうところです。
・海外展開する企業の輸出の競争力が強くなる
(自動車などの製造業や商社など)
ー>グローバル展開する大手企業が特にその恩恵を享受してます
・国内の観光業や小売業(=インバウンド需要)
ところが円高になると、この二つが逆の方向になってしまうため、日本経済の景気悪化に影響してしまいます。
そうすると長期的には、これらの企業で働く方々を中心に給料が下がる可能性が考えられます。
せっかく物価が安くなるのに、給料が下がるのは困りますね。
これだけの急激な円高の動きで、我々がいい影響をつくるには?
それでは、為替の動きをいい影響にするにはどうしたらいいでしょうか?
これだけ急激に為替変動が起きたのは、久しぶりのことです。
下のチャートは、ちょっと古いですが2008年〜2017年までのドル円為替推移ですが、2016年頃から2020年までの4年間はずっと110円/ドル前後で安定し続けていました。
引用元:https://xn--7cko4fuex60q.com/usdjpy/2008-2017-chart.html
今回の大幅を受けて、我々が円高のいい影響を受けるには
やはり「為替取引をして利益を得ること」でしょう。
もちろん、相場がどうなるか?答えはわかりませんが、今回の円高の発端が新型コロナウイルスの影響だとすると、そこまでこの円高が続くのかなぁ?という気がしてなりません。
それに、日本政府は長く円安誘導してきて110円を維持してきたわけですから、またなんとかして日本経済を維持するために、必死に円安誘導の施策をとるはずです。
あくまで私見ですが、アメリカでの新型コロナウイルス問題が収束するまで、しばらく円高が続くでしょうが、それ以降は再び円安に戻り始めるのかな、と勝手に推測しています。
(ただこればかりは正解なんてわかりませんね)
最後に
今回は、「最近の急速な円高が我々の生活に与える影響」について書きました。
とりあえず、我々の生活に悪影響がないことを祈りたいところです。
私は久しぶりの大幅為替変動と今後の為替予想が当たることを見越して、明日から急遽FX(為替取引)を開始することを決断!
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また、FX為替取引についての記事をお届けしてゆこうと思います。
You Only Live Once.....
(この記事の為替予想はあくまで私見ですので、ご了承くださいまで)