最近、「図解」で解説するインフォグラフィックが、WEB記事などでよく使用されるようになりました。
ピクトグラムや相関図、グラフなどを使い、ビジュアルで効果的に「伝える技術」であるインフォグラフィック。いわゆる「図解」です。
ビジネスシーンでのプレゼン資料のみならず、ブログなどのWEBページでも直感的な理解を高めて効果的に滞在時間を上げるために有効な手段です。 (最近では、SEO対策対応のインフォグラフィックツールもあります)
ブログでの一例
しかし、ノンデザイナーの方がインフォグラフィックを自らデザインするのは難しく、なかなか活用できない、という方が多いのではないでしょうか?
今回は、そうしたノンデザイナーでも簡単に安価で使えそうな、3種類のインフォグラフィック制作WEBツールである、PIKTCHART、VENNGAGE、CANVAを徹底比較してみました。(2020年1月現在での比較です)
PIKTCHART(ピクトチャート)
PIKTCHART(ピクトチャート)は、デザインの綺麗で完成度の高い豊富なテンプレートが特徴のインフォグラフィックツールです。
かつて、インフォグラフィックエディターの櫻田潤氏が「たのしいインフォグラフィック入門」という著書でも、ノンデザイナーでも使えるツールとしてPIKTCHARTが紹介されました。
そんなPIKTCHARTですが、インフォグラフィックやプレゼンテーションはもちろん、ポスター、フライヤー、最近ではSNS専用バナーにも対応を開始、トータルでさらに使えるツールになってきました。
また、1000のアイコン(ピクトグラム)が用意されていて、アイコン検索を使って直感的にイメージできるアイコンを簡単に見つけることができます。
この他にも、画像などの挿入や様々なグラフ作成のパーツが準備されているので、
テンプレートに頼らなくても自由な型でのデザインが可能です。
あと、PIKTCHARTの利点としては、インフォグラフィックで気になるSEO対策にも対応していること。
インフォグラフィック内の文字情報がGOOGLEなどの検索エンジンにも検索されるようになっています。
ただ、非常に使いやすい反面、難点としては、英語版しかないこと、価格が非常に高いという点です。
(PRO会員 月額契約US$29/月、年間契約US$24.17/月)
さらに、使える日本語フォントはGoogleフリーフォントに限られるため、日本語風な手書きフォントや、可愛いフォントがないことも難点だと言えるでしょう。
以上をまとめると、
◎メリット
- デザインが綺麗で完成度の高い豊富なテンプレート
- 使いやすさ
- SEO対策への対応
✔️デメリット
-
英語版しかない
-
値段が非常に高い
- 日本語フォントが少ない
ブログのみならず、仕事でも頻繁に使用する機会があるユーザであれば、非常に使えるツールだと思いますが、使用頻度が少ないと、料金が割高になってしまい使えない、なんて可能性があるかもしれません。
(私は1年間PRO会員でしたが、現在は無料会員に戻しました)
VENNGAGE(ベンゲージ)
PIKTCHARTよりも価格的に安く、昨年から日本語対応しはじめたのがこのVENNGAGE(ベンゲージ)です。
PIKTCHART同様にテンプレートが豊富にあるだけでなく、インフォグラフィック以外の様々な用途(32種類)に合わせたテンプレートを準備しているのが特徴。
世界21,000社に利用されているツールなので、PIKTCHART同様、一通りの充実した機能が備わっています。
料金はPIKTCHARTに比べて安価で、金額的には非常に使いやすいツールに思えます。
(PRO会員 月額契約US$19/月、年間契約US$16/月)
画面はビジネスカードのテンプレート
ただ、使用しはじめて残念だったのが、日本語対応しているのはまだ一部分のみで、実際にツールを使用し始めるとほとんど全てが英語版のままでした。
実際使ってみました感想として良かった点は、編集画面でページサイズ・ファイル方向を変更できる点です。(これはPIKTCHARTにはありません)
ただ使い勝手で良くなかった点としては、アイコンの数が非常に多くなって便利な反面、アイコンを探すのに毎回「SHOWS MORE」のボタンを押さないといけないため、アイコン検索を使わないと不便かもしれません。
(ただちゃんと英語で検索できれば、アイコンの数が多い分便利だと思います)
VENNGAGEはPIKTCHARTと比べて多少使い勝手が良くない感はありましたが、慣れてくればPIKTCHARTと遜色ないレベルなのではないかと思います。
(ノンデザイナーにとっては、Adobeツールで作成するよりは格段に楽です)
またフォントについて、標準(デフォルト)で入っているものは多くありませんが、新たにフォントアップロードできる機能が備わっているのは利点です。
(なお、SEO対応の機能はあるかどうか?不明でした)
以上をまとめると、
◎メリット
- テンプレートの種類・アイコン数とも豊富にある
- インフォグラフィックのみならず、様々な用途に対応できるデザインツール
- 価格は比較的リーズナブル。
✔️デメリット
-
まだ日本語対応していない(英語版とほぼ同じ状態)
今後の日本語版の充実、機能拡張を期待したいと思います。
CANVA(カンバ)
CANVA(カンバ)は、2017年に日本語版がリリースされて、日本でも幅広いユーザに使用されているデザインツールです。
まず、今回の3つの中で唯一日本語対応しているのが大きな優位性があります。
このCANVAですが、インフォグラフィック制作ツールというよりも、「インフォグラフィックも使える、グラフィックデザイン制作ツール」という位置付けで、SNSサムネイルやポスター、名刺、カレンダー、履歴書、ロゴデザイン、画像加工まで、マルチな用途で活躍できるとても便利なデザイン制作ツールです。
先に紹介した他の2つの制作ツールとの大きな違いは、
✔︎スマホ版アプリもあり、PCでもタブレットでもスマホでも制作できる
✔︎400万点以上の写真画像を選べる機能を持っている点
※有料画像素材ツールの機能も備えているのがすごいです
✔︎画像加工機能あり
という点です。
「PHOTOSHOPはデザイナー用」に対して、「CANVAはノンデザイナー用」とも言えるくらい、使い勝手が非常に優れたデザインツールだと言えるでしょう。
また価格についても、デザインだけの利用であれば「無料」という点も素晴らしく、有料でも非常にコスパの良い料金設定になっています。
(PRO会員 月額US$12.95/月、年間契約US$9.95/月 です)
<CANVAの価格表(月額の場合)>
詳しい価格表はこちら↓
https://about.canva.com/ja_jp/pricing/
と、ここまでだけで、既にCANVAがノンデザイナー向けにダントツで優れていますが、続いてインフォグラフィックについての比較をしたいと思います。
CANVAでインフォグラフィックとして使えるテンプレートは100強あり、それなりにあるので十分な数かと思います。
実際のグラフィック編集画面ですが、PIKTACHARTやVENNGAGEと比べてかなりシンプルな作りになっていますが、使い勝手は非常に良くできています。
上の画面はアイコン選択画面ですが、アイコン選択も非常にやりやすくフォント選択も画面スクロールが早いので、検索しなくても、直感的に一番使いたいアイコンを選べるのがいいと思います。
あと、すごく便利な機能がリンク先の埋め込みツールです。
デザインにリンク先やメディア、またQRコードを埋め込むことも可能です。
これはWEBサイトで活用する上では非常に使えると思います。
最後にフォントについては、日本語フォントが35くらいあり、通常使用する分には十分に備わっているので問題ないと思います。
ただ、実際に使ってみて敢えて言うと、フォント選択の際に選択可能なフォントの数が多すぎるため、使いたいフォントを探すのが少し不便かもしれません。
以上をまとめると、
◎メリット
- インフォグラフィックのみならず、様々な用途に対応できるデザインツール
- 価格は最もリーズナブル、かつ無料でデザイン編集が使える。
- 有料でも、大量の写真素材も使えるため便利。
✔️デメリット
- あまり見当たらない
まとめ
以上、PIKTCHART、VENNGAGE、CANVAの3種類のインフォグラフィック制作WEBツールを徹底比較してみました。
結論から言うと、やはりCANVAがもっともコスパに優れて使えるツールではないかと思います。
特に個人ブログを制作する方であれば、インフォグラフィックのみならず、SNSサムネイルや各種バナー制作、無料画像の利用含めて幅広く使えるので、ブログ制作の表現の幅が大幅に広がってくると思います。
CANVAは無料ですぐにデザイン作成ができるので、お手軽です。
まずはお試しでCANVA使ってみて、CANVAの良さがより体感してみて下さい!
あと、個人でインフォグラフィックに力を入れてゆきたい方、企業などでインフォグラフィックを中心に使用したい、という方でしたら、PIKTCHARTやVENNGAGEも選択肢として考えられるかと思います。
(価格も高いといってもAdobeよりは圧倒的に安いですので)
もし興味があれば、まずは一度無料登録して試してみるのもいいかと思います。
最後に。
今後さらに、効果的に伝わるブログや、読者を惹きつけるブログが「読まれるブログ」になってくるのでは?と思います。
WEBライティング力が得意でなくても、インフォグラフィック(図解)やビジュアルを使った説明ができれば、WEBライティング以上に非常に強力な武器となります。
クリエイティブで読まれるブログを目指して、是非チャレンジしてみて下さい!
You Only Live Once.…
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