YOLOCOBI BLOG (一度きりの人生にヨロコビを)

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新幹線殺傷事件から考える日本社会の大きな課題

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http://news.livedoor.com/lite/article_detail/14843591/

 

週末の新幹線殺傷事件のおぞましいニュース。

加害者は発達障害の若者で、事情聴取では「むしゃくしゃしてやった、誰でもよかった」とのことでした。

この犯行動機を聞いて、以前の秋葉原の大量殺傷事件や池田市の小学生殺傷事件と重なり、「あ、また起きてしまったのか」と、とても残念でなりません。

もちろん加害者の犯した罪自体は決して許されないが、何故こんな事件が起きてしまったのか?連続してこんな事件が起きてしまう、日本の現代社会自体にも問題があるのではないか?と考えてしまいます。

 

この事件には、一体、どんな背景があるのでしょうか?

 

◇障害者人口は860万人で就労者は100万人に満たない日本社会

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日本では今回の発達障害者だった加害者に限らず、障害者が860万人いると言われています。この統計は65才未満の人の統計であるから、65才以上の高齢者を含めると、おそらく1000万人はいるのではないかと推測されます。

最近私も知ったことなのですが、こうした障害者のうち、実際に収入を得ている就労者は、僅か100万人に満たない状況。もちろん働くこと自体が極めて困難な障害者もいますが、多くの障害者たちは働きたくても働く機会さえ与えられることすら出来ず、社会から疎外されてしまっている現実です。

 

今回の事件にしても、精神障害者に対しての社会の受け入れが不十分で社会から疎外されてしまい、生きる希望を見失ってしまい、自暴自棄になって犯罪を犯してしまったのではないか?そう感じざるを得ません。

現在、政府の働き方改革法案の中にも積極的な障害者雇用の推進が盛り込まれていますが、私が考えるのは、そもそも「障害者」というレッテルを貼られて特別扱いされてしまう日本社会自体に問題があるのではないでしょうか?

 

〜参考:政府の働き方改革法案に関して〜

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000148322.html

 

 

実際に私自身も仕事のストレスで精神疾患になり休職を経験した身ですが、休職をしていたその時だけでも世間体や恥ずかしい思いで、すごい社会からの疎外感を感じてしまったくらいです。

それに、身体表現性障害という障害を抱えて、毎日定時に出社できないつらい時期も非常に疎外感を感じてつらい気持ちになりました。

その程度の軽い障害を持った私ですらつらいと感じるくらいですから、重い精神障害を抱えていて困難な状況の方々にとっては、自分の抱えている障害以上に「社会からひとりの人間として認めてもらえない自分」という立場が、計り知れなく辛いことであるはずです。

 

「幸せ」についていつも考えている身として、「幸せ」になるために最も大切なことは、

「人から必要とされていること」

「人や社会とつながっていること」

「人に認めてもらっていること」

こうした、自己肯定感だと思っています。

今回の事件を通して、我々はもう一度、こうした社会的弱者にある方々に対してのセーフティーネットをしっかりと整備すること、理想を言えば、彼らが自己肯定感がもてるような、「自然に障害者たちと共に暮らす社会」を創り出す必要があるのではないでしょうか?

 

◇もっとソーシャルインクルーシブな社会を

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日本は今後少子高齢化社会になり、もっと大変な時代がやってくるはずです。障害者であったり高齢者であったりしても関係なく、誰もが「安全で安心な社会」を創り、彼らにも働く戦力として、ひとりの人間として尊重してゆけるよう社会が必要とされる時代に突入してきています。

 

「持続可能な社会」をこれから目指してゆく上で、今こそ、こうした精神障害の方々も自然に社会の中に溶け込んでゆく、社会の一員として受け入れられてゆく、そんなソーシャルインクルーシブな社会が必要ではないでしょうか?

 

今回の事件を二度と起こさないためにも、これをいい教訓として、ひとりひとりが障害者に目を向けていくことが、「幸せ」な社会につながるのではないか?、そして、今回被害に遭われた方々への報いになるのではないかと思います。

 

みんなが「幸せ」に暮らせる社会になれば、こんな事件が起こらなくなると信じて。そんなソーシャルインクルーシブな社会を創り上げられるような、そんな活動を、私自身も行動に変えて行きたいと思います。

 

You Only Live Once..

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